清貧農民・杉山あきら 国会への道 55 そうカンタンには春は来ない

久々に晴れた。
「雪の日々ももう終わるだろう」などという甘い予測をあざ笑うかのように、また降り続いた雪。一気に降ったので重い雪ではないが、カサはかなりのものだ。
もう雪のやり場がない。つかえていて、すべっても来ない。
このままでは軒が折れてしまうので、娘と家の裏に回る。娘も連日の雪作業で相当まいっているはずだが、文句も言わずスノーダンプをもってついてくる。
写真ではわかりづらいが、屋根にはのっていないのに、ほとんど屋根の高さのところにいる。
どの家も必死にこの「軒はずし」をやっているようだ。村では70歳くらいのおばあちゃんだって普通に屋根に上がる。
雪国の人間は冬の間にいったいどれくらいの労力、時間を雪の作業に投入していることだろう!この作業はキツいうえに賃金も出ないのだ。
今年は横手・湯沢も大雪だったので、災害と認定されて予算もついたが、現在の積雪260センチはここでは例年と比べて特段すごい記録というわけでもない。毎年だいたいこんな目にあっている。
集落の人はみんな押しなべて辛抱強く、粘りがあるが、僕のような付け焼刃の村民はそこまでのガマン強さはない。だからこそ(候補者でもあるし)みんなに代わって国政に対し、雪国に住むもの、土と共に生きる者のこころを叫んでいかなくては!
みんながこの美しい地に暮らし続けることをあきらめてしまうことがないように!

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