由利本荘方面に街頭宣伝に来て、雄大な日本海の景色を見るたびに、「ここに洋上風力発電の風車が立ち並ぶなんて・・・」と暗い気持ちになる。
西目、象潟や小砂川の砂浜は、よく夏に家族で海水浴に来たものだ。海のない埼玉で育ち、今は秋田の山村で暮らしている僕にとって、このスカっと開けた海の光景は絶大なインパクトを与えてくれるものなのだ。
それにしても、国が推し進め、大手のゼネコンが参入してくる大規模事業というのはほとんどロクなことにならないなあ。
地元の人たちが潤うわけでもなく、電気は首都圏に持っていかれ、自然破壊と健康被害が残されるという末路が見えている。
そしてあの夕日の素晴らしい景観が失われてしまうのだ!
あの海の中に巨大な建造物を建てるというだけでも、どれほどの環境破壊、海洋生物へのダメージがあるか想像に難くない。
僕のように,秋田の自然風景に魅せられて移住してきた人間には、大規模開発が残虐な行為に見えて、失われていくものがもったいなくて仕方がない。
せっかくの自然エネルギーの活用も、このような大規模な、もうけ本位なやり方では、結局のところ原発や巨大ダムと同質に見えてくる。
様々な環境問題の勉強会に顔を出すことがあるが、そこでは原発やプラスチック、農薬などの危険性はもちろん、太陽光パネルや風車の設置にまつわる自然破壊や健康被害の話題がでてくるようになってきた。
どれも大切な問題で、新しい視点を与えてもらっている。
しかし再生可能エネルギーはもう全部ダメだ、とあきらめてしまうのはどうなのか。
これらはまだ技術的に発展途上にあるものだと思う。まだまだ人間の暮らしや自然環境に配慮した方向に技術革新を進めることはできるだろう(うちの娘が、「将来の夢」で、「有害物質を含ない太陽光パネルを開発する」と書いていたのを思い出した)。
そして、自然エネルギーの良さを引き出すには、自然環境に配慮して、規模を大きくし過ぎず、「地産地消」の発想をもってやるということ(家族営農や小規模な自給農業の大切さと似ている)。
いずれにせよ、国や大企業主導にさせず、地域の人たちがリーダーシップをもって進めていくことが欠かせないと思う。
この問題は今後大きな争点になると思いますので、詳しい方や、ご意見のある方はぜひ声をお寄せください!参考にさせていただきます。
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