清貧農民・杉山あきら 国会への道 68 農民バンザイ!(6)~知事選・湯沢市議補選

後で聞いたが、あの頃、村人はみんな「今度オウムが来るみてえだ」と噂していたらしい。村役場に行っても「Iターンの受け入れ?そういう部署は・・・」と言われた。当時は、よそからこの村に移住してくる奴がいるわけない、という認識だったのだと思う。
ともかく、純粋に農業をしに来たのだと理解してもらうには、ある程度の月日、地道に耕作している姿をみてもらうしかなかった。
結婚してわかったことだが、あおいはとんでもなく節約家で、「灯油ストーブなんかつけないで!寒かったらスクワットか腹筋すればあったまるよ」「3キロ以内は車でなく歩いてね!」「牛乳なんて買っちゃダメ!いずれヤギ飼って乳しぼるから」と言うような女性だった。
でもおかげで収入のない最初の半年を乗り切ることができた。
初めての冬(いきなり豪雪だった)は、持ってきたコメを玄米で(栄養があると聞いたので)食べた。ただ塩をかけただけの玄米。でも二人ともかつてなく体の調子が良くなった。あおいは長年のアトピーが2か月でほぼ完治してしまった。こちらの水や空気の良さもあったと思う。
新天地での新婚の日々は楽しく、毎日日記に書くことがありすぎて大変だった。
当時まだ珍しかったブログでの発信も始めた。
困ったことももちろんあった。
想像を超える雪のすさまじさ。
全然聞き取れなかった秋田弁。
何かにつけての長時間の酒飲み・・・。
しかしそれらを補って余りある充実感、人のやさしさ、自然のすばらしさ・・。潤沢にある水、山菜、薪。村民の生活技術。
はるかに都会より豊かなものを感じたのだ。
(つづく)


知事選挙は保守が分裂してる情勢だ。
県政を国の下請け機関化してきた現職候補。
そしてその現職から「次は君が出てよ」と言われたのに、と主張するM氏。
どちらも国政のひどさを批判できないという点で大差ないだろう。
PCRの抜本的拡充を掲げるのも、女性のケア労働や小規模経営、家族農業への援助を訴えるのも、洋上風力の見直しを主張するのも、あいば候補ただ一人だ!
変革を望む人たちや女性の票を結集できる情勢であり、そこに勝機が存在している。


湯沢市議補選。
藤岡さんは、事務所をどこに置くかで悩んでいたが、なんと湯沢市街の一等地に良い場所を見つけたではないか!これはいいよ、目立つ!がんばろう!

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