清貧農民・杉山あきら 国会への道㉑ ロマンティックが止まらない!

宣伝カーの中。

今日はHさんが司会者・のぼり旗もち兼ドライバー。つまり僕と二人だけで街頭宣伝をして回っていた。
「共産党、もっとメジャーにならないもんですかねえ・・」と、僕。
「やっぱり、ソ連や中国共産党といっしょくたにされるからねえ。今、毎日、中国の人権侵害とかテレビでやってるし・・、とばっちりくうよね。」
「ああいうのが社会主義だって思われちゃうのが悔しいっすよ。大体みんなも、ソ連がうまくいかなっただけで『社会主義の実験は終わった』とかあっさり言わないでほしかったすよ。マルクスの学説が丸ごとダメになったみたいに。剰余価値論とかまで・・。」
「スターリンの罪はでかいね。でも最近はアメリカの若者たちが『資本主義より社会主義の方が好ましいと思ってる』っていう世論調査があったりさ。ああいう流れはすごいことだよ。これで大統領選、バイデンが勝ったりしたら・・」
「歴史の変わり目になるかもしれないですね!」
「バイデンも若者が支持するサンダースの意見を尊重せざるを得ないだろうし。そうなれば・・・」
「そんでアメリカから日本に波及する、とかね」
「うーん、アメリカって、一番困った、資本主義の権化みたいな国としか思ってなかったけど、案外・・。こりゃ、われわれの政権奪取も近いですね」
「そう簡単にいけば苦労はないけどね」
街頭演説するべき場所を通りすぎても気づかないほど、二人のロマンな会話は止まらなかった・・・。

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