清貧農民・杉山あきら 国会への道㊳ 「体のなまり」が悩み

毎日のように街宣活動をしていると、どうしても体がなまってくる。
田畑や鶏の世話、冬支度などを妻に任せて、もっぱら車に乗っている生活だ。
由利本荘方面なら往復で4時間ほど運転して、現地では宣伝カーに乗り換えて5時間ちかく回るのだ。
今までの肉体労働が主の生活とはあまりにも違いすぎる。
声は酷使するし、いろいろな人に会うので気疲れはするが、疲れの質が違う。
体が疲れてないので、腹が減らないし(なのに、昼食など日頃より栄養のあるものを食べているという問題もある)、夜も眠れなくなる。
マイクより重いものを持たないので、筋力も衰えてくる。
もっと体を動かしたい!という欲求が芽生えてくる。
そんな折、今季初めてのドカ雪が降った。
街頭宣伝も中止、とのファックスが入った。
一晩で80センチほどの雪で、まだまだ快調に降り続けている。
妻と除雪作業を始めるが、一向にはかどらず、お昼までかかってやっと形がついた。
昼食中に町内会長から電話があり、「水路に枝や雪が詰まってあふれているからスコップ持ってすぐに来い」とのこと。
みんなでびしょ濡れになりながら雪の塊をすくいあげる。
腰が痛く、息が切れてくる。あらためて自分の体のなまり具合を痛感した。
家に帰ると、すぐに「雪かき第2弾」が待っていた。つらい・・・!
妻に「今日は運動できて良かったね!」と言われたが、返事をする気力もなく、「おれはもう、候補者で頑張るしかない。そんな体になったんだ・・」と心の中で繰り返した。

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