清貧農民・杉山あきら 国会への道 81

僕と日本共産党(5) 「35年、信頼は変わらなかったよ!」 


驚いたことに、東成瀬村に移り住むが早いか、村議で日本共産党員のTさんという方から連絡があって、「埼玉から転籍の通知ありました。東成瀬支部で歓迎会を予定しています。」とあり、「なるせ民報」という手作り通信の四百数十部に及ぶバックナンバーがファイルにとじられて添えてあった。
かなりの活動量がしのばれるものに圧倒された。
聞けば、赤旗日曜版も村内に3ケタ(当時)の購読者がおり、実に10軒に1軒以上が購読しているとのこと!信じられない数字だった。どんな活動をしているのか・・。
そしてここ秋田の党員たちも、やはり同じような「共産党キャラクター」を持っていることに気づく。理知的で正義感強く、理想とロマンを胸に抱いているという・・・。
実際Tさんが書く文章は詩情あふれるもので、村の自然を愛し、人情に厚い性格もみんなに支持されている理由になっているようだった。
こんな山奥には共産党はいないだろうなどと思っていた自分を恥じた。


わが党には、地元の有力者とか大金持ちとかはあまりいない。献金も政党助成金も受け取らないから、運動資金もいつもキビしい状態だ。
だから、政治を「いい儲け口」とか「割のいいビジネス」のようにとらえているようなよくある保守政治家たちとは根本的に違うのだ。
だいたい組織というものは、入ってみて内部をよく知るようになると、いろいろと嫌な面も見えてきて幻滅したりするものだが、僕のとって日本共産党は、学生時代の入党から35年を経てもその信頼が変わらないものだった。

東京外語大支部の仲間の何人かは、党の国際委員会や区議会で名前を見かけることがある。

僕自身はやや真面目さが足りない人間だが、周囲に誠実な仲間たちがいることでかなり自分を律してこられた。

もっともっと日本共産党が普通にに受け入れられる世の中になるといいなあ。もったいなさすぎるよ!
(おわり)



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